ステージⅣの宣告を受けた翌日から、ふらっと何をするあてもなく、馴染みのある土地を訪ねて2白3日ほどの旅に出ました。

特に旅先でも今後のことを考えるでもなく、また過剰にカラダを気遣うわけでもなく、天気が良かったので毎日海に行き、美味しいものを食べ、ちょっとだけ控えめにお酒も飲んで、何ごともなかったようにのんびりと。

がんの告知と同時に、ドクターは治療プランの選択肢をいくつか提示し、「どうしますか?」と選択を迫ってきます。ボクの主治医は、「急なことなので混乱されているとは思いますし、もしセカンドオピニオンを聞かれるのであれば準備しますが」と前置きしつつ、「とは言っても治療の開始は一日も早いほうがいいので」と、やはり決断を迫ってきました。ボクの場合即答はせず、というかアタマが真っ白になって返答できず、とりあえず一週間後に決めてくるのでと先生の外来を予約するのが精一杯でした。

 

 

そしてその翌日から、アタマが真っ白なまま出かけた傷心旅行。今から思うと、半年から一年の余命宣告という大きなストレスから心を守るのに必要な時間だったんじゃないかなと思います。

 
もしみなさんが告知を受けることがあったら、ドクターに促されたとしても即答はせず、まずはショック状態から正気を取り戻すため、できればご家族とも離れてノンストレスな時間を持つことをおすすめします。